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CLARION  PS-3075J-B ワゴンR純正品  ラジオ部評価

 (有)LSIサポート

                                                                                 2013/3/31
 


CLARION PS-3075J-B




メイン基板写真 
両面基板だが裏面には部品載っていない
黄色線で囲った部分がチューナーPACK(ラジオ部)






チューナーPACK拡大写真

 

 クラリオン製のカーステレオ、PS-3075J-Bのラジオ部を評価しました。このカ-ステレオは、スズキ、ワゴンR(2008/9~2012/9)のライン純正のモデルです。

 右中央の写真がメイン基板で、両面基板ですが裏面には部品は載っていません。ラジオ部は、チューナーPACKを使っています。 黄色線の部分がチューナーPACKです。

 右下の写真はチューナーPACKの拡大写真です。PACKの大きさは40mm×75mmです。片面基板でコスト重視の設計になっています。チューナーPACKメーカー製のものかもしれません。

 ラジオ用のICは三洋半導体(株)社製のLA1787です。このICはかなり古く、20年くらい前にリリースされたICです。

 かなり古いICですが、純正モデルの場合は、品質が重視される為、新しいICよりも、問題点がすでに出尽くして実績のあるICが使われる傾向があります。

 また、PLL部は別ICでメイン基板側に構成されています。

古いICのため、ラジオ部の部品は非常に多いです。




 「PS-3075J-Bの特性面での特徴」

 古いICのため、問題点は既に出つくしており信頼感はあるのですが、性能的には最近のICのチューナーと比べると見劣りします。特にAMの特性が良くありません。


1.F特について
 初期状態では、10Khzが(正規の50μsecディエンファシスである-10.5dBよりも)7dBハイカットされていました。低域もカットされており、100hzが2dBdownしていました。

 F特フラットに補正するため、BASを[+1],TREBLEを[+4] に設定し、VR設定は[27]で測定しました。

ラウドネスは動作していましたが、測定時のVR[27]の時はラウドネスはoff状態になりました。



(補足) カーラジオのF特について

純正品(特にライン純正品)のカーナビやカーステレオ内のカーラジオは、FMのマルチパスノイズを目立たなくするため、固定ハイカットを入れている場合が多いです。

それに対して、市販品のカーナビやカーステレオ内のカーラジオは、音質重視のためF特フラットにしている場合が多いです。

つまり、純正品は「ノイズ抑圧重視」、市販品は「音質重視」ということが言えます。



2.ビートについて
 AMはビート発生ポイントはありませんでした。

FMは1ポイント、84Mhzで僅かにビート発生しましたが感度悪化が1dB以下で問題ありません。


3.感度について

 FM感度は9.9dBf (4.9dBμ)と悪目です。弱入力波形の崩れ方が上下非対称になっており、IFFILTERのセンターがずれている感じです。ばらつきで10.7Mhzセラミックフィルタのセンター周波数がずれているのかもしれません。SG(測定器)の周波数を15Khz程ずらすと、感度2dBUPしました。

 AM感度は31.4dBμで(標準的なカーラジオより3~5dB程)悪いです。


4. S/N、歪率について
 標準的な特性です。

ただし、AM時のS/Nが最近チューナーと比較すると10dB程悪く、FMのstereo時の歪率とAMの低域歪率も悪いです。

あと、TREBLE回路の影響と思われますが、TERBLEをUPさせると4Khz付近の歪率悪化します。


5.FMセパレーションコントロールについて
 SEP5dBになる入力レベルは38dBμ、応答時間はアタックは瞬時、リカバリーは600msecです。

AM成分によるコントロールは19KAM変調90%でSEP0dBになります。

変調度によるコントロールはありません。


6.FMハイカットコントロールについて
 10Khzが―3dBになる入力レベルは24dBμ、10KhzのMAX減数量は10dBです。

応答時間はアタックは50msec、リカバリーは5msecです。

AM成分によるコントロールはありません。

変調度によるコントロールはありません。


7.FMソフトミュートについて
 -3dB入力レベルが3dbμ、無入力ノイズレベルは-17dBです(30%変調基準)。

応答時間はアタック、リカバリーともに瞬時です。


8.SEEK/STOPについて
 FM:76M~90M 100Kステップで一周 約6秒、STOP感度は23dBμ、

 AM:522K~1620K  9Kステップで一周 約7秒、STOP感度は63dBμです。

9.ノイズキャンセラについて
 FMのみ機能しています。全体的にノイズの切り残しが目立ちます。


10.FM妨害特性について

RFAGCがonする入力レベルが5~10dB程大きい(遅い)です。そのため、IM特性が悪く、逆に感度抑圧は良くなっています。


11.AM妨害特性につい
 最近のチューナーと比べると感度抑圧が良くありません。


12.その他
 FMの弱入力スレッシホールドノイズ(弱入力パルス性ノイズ)がかなり小さいです。これはフィールテスト時マルチパスノイズに対して有利になります。




下表にポイントデータを、それ以降にカーブデータを示します。


表1.CLARION PS-3075J ラジオ部ポイントデータ

項目 測定値 備考
  FM
実用感度 [dBf] 9.9(4.9dBμ) 弱入力でIFFILTER制御ナシ

S/N 30%[dB] 63.3

THD100% [%] 0.56  
SEP 30%[dB] 31.8 変調度による制御はナシ 
AMR(FM30%,AM80%) [dB] 48.6  
ImageRej [dB] 62 IF=10.7Mhz 
2信号選択度⊿100khz [dB] 0(mod100%時)
0(mod30%時)
 
IM(Fu=⊿800K,1600K、100dBu入力時 S/N30dBとなるFd) [dBμ] 48.5 +側と-側の平均値 
  AM
実用感度1k[dBμ] 31.4 弱入力ハイカットはナシ

S/N 30%[dB] 50.6
THD80% [%] 0.26  
ImageRej [dB] >80 IF1=10.7Mhz、IF2=450Khz  
選択度(S/N10dB)⊿9khz [dB] >60  


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以下にカーブデータを示します。


 
   
   
   
   
   
 
 
   
   
 
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