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 PANASONIC  86120-47530(プリウス純正品)  ラジオ部評価


                                                                                  (有)LSIサポート
2013/3/3

 

 パナソニック製のトヨタプリウス純正カーステレオ、[86120-47530]

ラジオ部を評価しました。

このカ-ステレオは、ZVW30系というプリウス(2009年~現在)の

ライン純正のモデルです。

 ラジオ部のICNXPセミコンダクターズ社製で、

フロントエンド部がBiCMOSTEF6721IF以降がDSP処理のSAF7730です。

NXPのDSPチューナーICとしては初期の頃のもので、

10年ほど前にリリースされたICだと思います。

 なお、最近のNXPDSPチューナーICは、LeafDiceと呼ばれる

―IFタイプのTEF7000 +SAF7741や、フルCMOSタイプの

TEF663x,TEF664xがメインになっています。

 右写真はセットのメイン基板です。アンテナ入力が2系統あり、

ダイバーシティー構成になっています(ダイバー機能は未確認)。

基板は両面基板で、部品も両面に載っています。

ただし、裏面はCRチップ部品のみです。

メイン基板の右端にチューナパックが載っています。その左横

の大きなICDSPです。

 右下写真はチューナパックの拡大写真です。

フロントエンド部のみのパックで、出力は10.7Mhzです。

最近のシリコンチューナーと比較すると、部品点数が多いです。

●外形は48.5mm×40mmです。

5mm角コイルを下記の部分に5ヶ使っています。

①.FMRF同調(アッパー側イメージトラップ付の単同調回路)

②.FMMIX入力

3.10.7MIX出力

④.VCO

⑤.AMANT入力

10.7Mセラミックフィルタを1ヶ使っています。

●クリスタルは20.5hzです。

●FMRF部は(アッパー側イメージトラップ付)の単同調タイプで
  LNA用のディスクリーFETは、なしです。
●AMRF部はLNA用にディスクリートのFETを使っています。




 特性面での特徴

1.F特がフラットではなく、1hz辺りが強調されたF特になっています。

 BASS,TREBLEでフラットまで補正しきれませんでした。

 測定は、BAS[+3],TRE[+2]  VR[45]の設定にて行いました。

 また、FM時はラウドネスも機能しているようです。

2.FMの実用感度が悪目です。

 弱入力で変調off時、IFFILTER帯域幅を狭くして感度UPをはかっっていますが、

 4.5duです(波形を見ると帯域制御なければ10dBu位の実力か?)。

 ダイバーシティーのアンテナ切替回路で1dBほどのロスを考慮しても悪い気がします。


3.DSPチューナーらしく、/N、歪率、選択度が優秀です。

4.ビート発生するJPNbandでの受信周波数は、
 FMで2ポイントあり実用感度が約3dB悪化します。
 このうち1ポイントははっきりしたビートではなく感度だけ悪化しました。
 
AMはビートナシです。

5.FMRF部が同調回路タイプのため、離れた妨害時の特性が良好です。

6.AMの弱入力ハイカット機能があります。そのため、400hzでの実用感
 度が
1hz時より2dBUPします。 

7.ノイズキャンセラ(ノイズブランカ)はFM,AM共に機能しています。

8.SEEK時間は

   FM:76M~90M 100Kステップで一周 約9STOP感度は21du

   AM:522K~1620K  9Kステップで一周 約8STOP感度は31du、です。

9.FMAM成分によるセパレーションコントロールはしていません。

10.FM SUB+PILOT100%時、入力変動すると波形がつぶれて元に戻りません。

  IFFILTERが狭くなり、復帰できないためと推測されます。




下表にポイントデータを示します。




項目 測定値 備考
  FM
実用感度 [dBf] 9.5(4.5dBμ) 弱入力でIFFILTER制御アリ
ダイバーANT切替回路アリ
S/N 30%[dB] 66.1 1Khz強調されているため、400hzで測定時は64dB
THD100% [%] 0.07  
SEP 30%[dB] 32.5 100%変調時は43.5dB
変調度による制御はナシ 
AMR(FM30%,AM80%) [dB] 59.6  
ImageRej [dB] 50.6 IF=10.7M
90M:48.6dB、76M:51.2dB 
2信号選択度⊿100khz [dB] 2(mod100%時)、61(mod30%時)  
IM(Fu=⊿800K,1600K、100dBu入力時 S/N30dBとなるFd) [dBu] 36.5 +側と-側の平均値 
  AM
実用感度1k[dBu] 27.7 400hzでの測定時は弱入力ハイカットの効果で25.7dBuにUP
S/N 30%[dB] 66 1Khz強調されているため、400hzで測定時は63.5dB
THD80% [%] 0.025  
ImageRej [dB] 56 F=10.7M  
選択度(S/N10dB)⊿9khz [dB] >60  


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以下にカーブデータを示します。


 
   
   
   
   
   
 
 
   
 
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