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カーラジオのAMアンテナについてHEADLINE

2013/1/16

FM用のアンテナと共用になっている

カーラジオのAMのアンテナは、FM用のアンテナと共用になっています。ラジカセやボータブルラジオで使われているようなバーアンテナや、ホームステレオで使われているループアンテナは使われていません。
 
これは、カーラジオが金属ケース内に収められ、しかも車の中に取り付けらるため、バーアンテナやループアンテナが構成できないためです。また、バーアンテナやループアンテナは指向性があり、カ―用には向かない、ということもあります。

 カーラジオのAMアンテナ入力部は、(FMとアンテナ共用なので)AM帯でのインピーダンスが定まらないため、バーアンテナやループアンテナのような同調回路が構成できません。よって、非同調の広帯域のままハイインピーダンスのLNAに入力される構成になっています。そのため、AMの選択度はIFバンドパスフィルターのみになります(20年ほど前までは、LNA出力側に同調回路を設けていました現在はもうありません)。RF部の同調回路が無い分、妨害特性や感度で不利になりますが、そのかわり、高性能なLNAや複雑なRFAGCシステムを設けています。

 なお、FMの場合は、アンテナ部がおよそ75Ωで、特性インピーダンス75Ωの同軸ケーブルで接続されますので、カーラジオも、一般ラジオと同じ75Ω入力の同調回路を構成しています(もっとも最近はFMも、シリコンチューナー化が進み、非同調のバンドバスフィルタの広帯域入力が主流になってきていますが)。

 実際の回路は下図のように、AMアンテナ入力側にはFM帯カット用のコイル(110uH)が、また、FMアンテナ入力側にはAM帯カット用のコンデンサ(422Pf)が、入っており、お互いに影響しないようになっています。

カーラジオアンテナ入力部 

 なお、AM入力側のコイルですが、L成分と、コイルの巻き線容量のC成分と、接続されるLNAの入力C成分とで、特定の周波数でピーキングを持ち、ひどい時はLNAがその周波数で発振してしまうことがあります。そのため、ピーキングを抑える目的で、コイルにパラに抵抗を追加することがあります。また、FM帯だけでなくSW帯やTV帯もカットする場合は、それ用のL値のコイルをシリーズに追加します。

また、FM入力側のコンデンサは、出来るだけ小さなC値にしないと、FM入力部でAM帯が減衰してしまい、AMの感度悪化を招きます。なので通常は22F以下にします。FMアンテナ入力回路はこのAM帯カット用コンデンサも含めて、FM帯で75Ωになるように設計されています。
 

カーラジオを室内で使う時のAMアンテナは

AMのアンテナ入力部は広帯域のハイインピーダンス入力になっていますので、FMアンテナ用の75Ω同軸ケーブルを接続すればAMも受信できます。
 あるいは、アンテナ端子に適当な長さの単線を接続しても、FM、AM共に受信できます。

 私の家では、CATVに加入しており、CATVの同軸ケーブル(TVとFM用)を、カーラジオに接続してAMの受信状態を確認してみましたが、かなり遠くの放送局も受信でき、バーアンテナやループアンテナのラジオと比較して同等以上の感度が確認できました。

 あと、電源ですが、カーステレオは(AC100Vではなく)DC1214Vで動作するようになっているため、AC100V→DC12Vの電源アダプターが必要となります。